なつかしい場所。

2015.07.02

2plate

そういえば、M&Wをオープンした去年の8月もそうだったように思いますが、
夏になり、関東・関西などの遠方からのお客さまが増えています。
どこからも中途半端に遠い店なのに、嬉しく有り難いです。
遠方からの旅の途中にお立ち寄りくださるお客様がた、ありがとうございます。
避暑を越してちょっと寒い、、、罰ゲームみたいな涼しい夏のエゾ、
どうか引き続き、楽しく北海道旅行をして頂けたらなあと思います。

旅と言えば、立て続けに「(dropの昔の)恵比寿のお店にも行ったことがあります」
というお客様に来て頂きました。レアかつマニアック!!
嬉しいなあ。閉めてから6年以上も経った、週末だけのあの店のことを、
覚えていてくれた上に、「今」のあたらしい場所へも寄ってくださっているなんて。

東京・恵比寿でやっていたお店はatelier drop aroundという、
古ビルの外階段をあがってようやくたどり着く、小さな小さなアトリエ兼お店でした。
すでにない空間、自らが決めて去った場所って、
時間の経過も含めてとてもとても遠い場所に思えますが、
たったの4年半、それもあんな小さな小さな店が、
誰かの記憶の中にいまも残っていたことの豊かさと有り難さとを噛み締めました。
記録に残っているより、誰かの記憶に残っているほうがうんと嬉しいです。

dropのHPを見て、いろんなところを旅しましたよ、とも言われて、
昔は旅の記録もたくさん載せていたのを思い出しました。あれ、復活したいなー。
僻地ばっかりに行っていて、よく廃墟好きの方や写真好きのひとから、
お問い合わせなんかもよく来てたんだった!
私たちのものづくりと場づくりの真ん中に常にあるのは、旅なのだな。と再認識。
自分たちが見つけた「旅の断片」をソースにして、
モノやツールに変換させるのが、drop aroundの好きなことで得意なこと。
屋号である「drop around」の気球マークの冠には、
fragment of travelと入れているのですが、
そのことに慣れすぎていて大事な核心であるのに、ちょっと忘れていたような。
来月の移転オープン1周年にむけて、なんだか気持ちが引き締まるようで、
大事なことを思い出すひとときとなりました。
ありがとうございました。
dropも「つくる・はたらく」を考えながら、旅を続けたいと思います。
みなさまも、目もこころもあたらしくなるような、楽しい旅を。