本へ! ヒシガタ文庫「あの人の選ぶ1冊」

2016.10.21

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すでにはじまっておりますが、札幌・東区にある「物語との出会いをつくる本屋」ヒシガタ文庫にて10.14-10.30まで開催中の◆あの人の選ぶ1冊◆という選書企画で、私たちdrop aroundもそれぞれ1冊ずつ、この秋におすすめの本を選んでいます。
札幌近郊の方はぜひ読みたい本を探しがてら、
ヒシガタ文庫店頭で選書コメントとともにご覧くださいね。

dropは自宅に本部屋があるくらい日々本と紙にまみれて暮らしておりまして(燃えやすいものしかない恐怖)この本棚から選書というのは結構果てしない作業でもありましたが、二人とも楽しんで選びました。

drop aroundはデザインとアートディレクションの仕事の中で、書籍のデザインもさせて頂いてきて手がけて来た何冊かの本が今も本屋さんで販売されているいわば読書家兼造本家でもあります。
つくった本で紹介したい本もたくさんたくさんあるのですが、今回は造本家目線で手にすると「本がつくりたくなる」1冊、そして札幌でなかなか実物を手にする機会が少ないであろうややレアな1冊をdrop青山剛士が選びましたよ。(この本は在庫があれば、店頭でお買い上げ頂けるはず〜)

「本へ!」
羽原 肅郎 /朗文堂
2007年発行

せっかくならば実物を手にして欲しいので、詳細はヒシガタさんで見てね!としますが、文字と余白がとにかく美しく、蛇腹の造本と本というメディアへの愛が溢れた本で、日本のコンクリートポエトリィブックとしても見応えある本。
デザインに携わる方、学生さんならばお名前をご存知のかたもいるかもしれませんが、
長く日本のデザインの現場でご活躍されてきた羽原肅朗(はばらしゅくろう)先生の著書。
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本は
見る音楽
読む劇場
であり
小さくても、大きな建築と同じだ.
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という一節も美しく組まれてます。
そそるでしょ。

dropがまだ東京で活動していた頃に、渋谷の東塔堂での羽原先生の展示で手にした本で、素敵すぎる羽原先生ご本人とお会いした思い出も重なり、文字と言葉とデザインから生まれる美しい景色を見る、知ることが出来たとても大切な本。
秋の夜長にぜひどうぞ。