白い月 

2020.01.24

大きなかぶ、の輪切りではなく。

白い月、という名の半月型のポーチです。
ユキンチャクに続き、drop around手製の白い布の道具。
こちらはタイプライタークロスで縫っているユキンチャクと違い、
少しふかっとした、起毛のコットンネルを使っています。
かたちを出すために、芯を貼っていますが、中にものが入っていないとややふんにゃりします。

こういう小さいものは、何個も何個も何個も無心で縫っていくことで、かたちもブラッシュアップされてゆくので、ひたすらに数をこなしながら、もう少し試作を重ねたい所存💪
我が家の小さい人からは、ひもをつけてポシェットにして欲しい、
とリクエストされているので、たぶんひも付もつくります◯
函館には、紐なしと把っ手のような短いストラップつき(オジサンが持ってるセカンドバッグ的な、、🤔)をほんの少し、お持ちします。

さて何故、服ではなく布小物ばかりつくっているの。
というと、実は怪我の「リハビリソーイング都合」です。

我ながら書いててしょんぼりなんですが、縫い物をしていると、昨年夏の転落の時に一番打った右肘が痛くなってくるので、長時間の制作には未だ耐えられなくて、だからお正月もひたすら直線縫いからはじめて痛くなったら休む、というのを自分に課して来ました。

でも、なにかをかたちづくるのはやっぱり面白くて夢中になります。
手を動かすこともたのしくて、デザインの時の頭脳労働や、魂を削ってことばを繰り出す、文字間を詰める、みたいな作業とはまた違う、目の前で平面が立体になってたちあらわれる面白さが布仕事にはあります。その面白さに何度もほほう、となりたいので毎日積み重ねよう、って思っています◯

どんなに華やかな才能があっても、続かなきゃ負けだと密かにずっとおもっており、
私には華やかな才能はないけど、しつこい性分だから、誰かに頼まれなくてもイヒイヒ言いながらひとり楽しくつくっていられます。
それただの趣味じゃん、というやつなのかもしれないけれど、とにかく手を動かして続けてみよう、と思います。
数をこなすと、見えてくる景色もあるんだぜ(多分)。

しかし、白い布ばかりを縫っているとゴミまで綺麗で、(燃やそうとおもえば燃えて)身の回りから出る全部がこうだったらいいのにな、と思う夜です。
仕事部屋からは月は見えなくて、
だからこの小さな白い月を手にぶらさげようと思います🌜