travel note 一覧 >> 万博記念公園>> 01/ 02


万博記念公園
P01

大阪に住んでいた頃、大好きな公園があって、そこへ行っては、花を見たり、寝転んだり、写真を撮ったりして過ごしていた。今までも、大きな公園へピクニックに行ったりもしていたけれど、不思議と長居できるほど気に入る公園というのはそんなになかった。好みがうるさいのかもしれない。人工過ぎてもダメ、かといって野性味溢れ過ぎて落ち着くどころか、常に小動物や虫の心配をしなくてはいけない。もちろん広く無くてはいけなし、歩く楽しみも無くてはいけない。そんなわがままな要望にパーフェクトに応えてくれる公園がある。大阪モノレールに乗って下車。すぐに岡本太郎作、太陽の塔が出迎えてくれる、万博記念公園だ。
見るだけで元気がでてくる、太陽の塔ももちろん大好きで、人類の祭典と唱われた1970年のEXPOの残り香のある建築群も、当時の文献で見た万博の様子を思い浮かべると不思議な気持ちで見つめてしまう。万国博覧会の文献や、岡本太郎の著作を読んだりして、万博の持っていた希望の力のようなものに触れて、あの公園の持つ過去のすごさはましていくばかりだったけど、毎週末のように万博へ行っていたのは多分別の理由だったと思う。単純だけれど、ものすごく気持ちよく寝られるのだ。そして読書がはかどる。私の好きな花もたくさんある。適度に手入れされた芝生でできた丘がある。はだしで登れる木がある。いるだけで、すごくリラックスできる。こういうしょうもないこだわりに応えてくれるところが、私にとってのパーフェクトのゆえんなのだと思う。

万博へ行く時は相棒と2人してわざわざ寝不足のままでかけたりした。そして、好きな木を選んで、その木陰を陣取って、持参のレジャーシートを敷いて日よけのタオルを顔にかぶせて昼寝に没頭する。どちらかが先に起きた時は、1人で読書したり、散歩したりした。読みかけの本を持っていくこともあったし、万博の中にある児童図書館で昔好きだった絵本を引っぱりだして読むこともあった。公園の広場では、フリーマーケットも週末ごとに開かれているので、そこをフラフラしたりもして、そのあとにお手製のでっかいサンドウィッチやおにぎりを平らげるのが、私達のいつものコースになっていた。それと、万博には四季の花や木が植わっているので、春には梅や桜を、夏にはハスを、初夏にはポピーやコスモス、冬には椿といろいろな種類を見られるのもうれしい。花を見ることは好きでも、育てベタな私には、身近に旬の花を楽しむことのできる場所が必要で、この花が見たいから行く、というのも結構多かったように思う。ハスが咲いたと聞いた時には、早起きして(もちろん昼寝をする前提で、だけれど)ものすごい長いレンズで咲き立てのハスにド集中するおじさん達に囲まれながら、朝イチの美しいハスを見に行ったりもした。



ページをめくる




| TRAVEL STORE | TRAVEL NOTE | TRAVEL TICKET | DROP JOURNAL | LINK | ID | お問合せ | SITE MAP |

Copyright (C) drop around. All Rights Reserved.