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中田島砂丘
P02
どきどきしながら防風林を抜けて、砂にぬかるみながら先に進むと、本当に砂丘があった。 目の前に急に開けた景色に唖然とした。 声が出ないくらいびっくりした。 なんだー!!これー!!(と心の中でエコー。)
わくわくが本当のものになって、ずんずん歩いた。すごい。すごい。すごい!!

何もなくて、誰もいなくて、空と砂の丘だけがあって、くらくらした。日本とは思えない。走ってぐるぐるまわってみた。寒さと何か切り離されたような不思議な景色に鳥肌を立てながら。猿の惑星みたい。

大騒ぎしながら、ただひたすらシャッターをきって、きって、きりまくった。そして歩いた。

小高くなっている丘を越えると、海が見えた。海がエメラルドグリーンなことにもびっくりして、もうなんだか笑いが止まらないくらいテンションがあがってしまう。
それくらい圧倒的な場所だった。不思議で、『ぽっかり』してて、異様に美しい。こんな景色見たことない!風がびゅうびゅう吹いている音と、波の音だけ聞こえる中で、この広い砂丘で2人ぼっちでいる私達だけ、世界から取り残されたんじゃないかと思うくらいの貸し切り絶景。世界の終わりのよう。  遠くには、風力発電の羽根つきの塔も見える。なんだか、ボロい小屋や、はためく鯉のぼり、打ちあげられたへんなものたちも。(なぜ、こんなところに鎌が?コップが?)でも、どれも不思議にここに似合ってる。
夕陽はきらきら辺りを照らしていて、なんだかぼうっとしてしまうほどだった。

鳥がVの字になって飛んでいくのを見たり、ちょうど私達の真上を飛行機が通過していったり、私達DROPのデザインコンセプトにぴったりすぎるサービスまであって、旅の神様が降りて来てるなあと思った。
あまりに美しい場所で、時間と共にどんどん変化してゆく景色に目が離せなくて、海風がびゅうびゅう体にぶつかって、死ぬほど寒かったのに、結局陽が落ちるまでずっと離れられずに、砂丘にいた。
笑えるくらいの寒さも、ぽんと切り離されたあの感じも忘れがたい、特別な場所でした。
映画1本とれそうな、不思議で美しい風景。きっとまた来ます。



           

           

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