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屋上風景
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私は展望デッキとか、屋上というのが無条件に好きなので、いい屋上があるときけば、思わず行ってしまう。
デパートの屋上はもちろん、普通のビルや、マンションの屋上とかも好きだ。まわりを見渡せて、ちょっとだけ日常と切り離されたような生活感のない場所や、不思議な場所が好きなのかもしれない。
そんなことを話していたら、友達がとっておきの場所を教えてくれた。新宿の街を一望できる屋上があるという。
せっかくだから、お天気のいい日にお昼ごはんでも持って行こうという事になったので、学校の授業が午前中だけの日に、ハンバーガーをテイクアウトして出発した。
とことこ歩いてついていくと、一見何の変哲も無い、テナントがたくさんはいった大きなマンション風のビルの前でにこっと笑って、『ここ』と言う。友達は躊躇せず、慣れた感じでずんずん中に入っていく。いいのかなーと思いながらも後ろをついていくと、そこは一見普通のマンション付きビルにしか見えないのに、中に入ると長い廊下が続いていたり、光が差し込む中庭があったり、なかなかおもしろいつくりの建物になっている。だんだんわくわくして来ている私をさらに友達は引っ張って、エレベーターに乗り込む。最上階まで上がって扉が開くと、その階には何かの教室があるらしく、正面の部屋の半開きのドアからは人の気配がした。用事もないのにビルに侵入している私達の気配が伝わらないうちに、静かにもうひとつのドアを重そうに友達がぎいっと開けた。とたんに、彼女自慢の風景が開けた。
『、、、、!』
息を飲んだ。暗いロビーから一転して、眩しい光がさんさんと注いでいて、目の前に邪魔するものがなんにもない。青い空を堪能するのにもってこいの場所。
しかも、屋上らしく空調の室外機なのだろう不思議な形の機械がごろごろとあって、UFOみたい。その上に登れるように、梯子がかけてあったり、B級の『いんちき近未来SFセット』に見えて、なんだか楽しくなってしまった。いいね、ここ!!うれしくて、興奮気味に走り回ったり、梯子にのぼったりしている私を見て、友達も満足げ。
ここの良さが分かる人にだけ、こっそりこの場所を教えてるのだそうだ。うれしい。



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