吉田次朗展 + 岐阜の人々の開催が1週間後に迫って参りました!
もう少しで作品たちも海を越えて(大きな島だよ、ほっかいどう!)届きます。どきどき。
写真は、次朗さんの岐阜のアトリエにて撮らせて頂いたもの。
次朗さんは、全国の著名なギャラリーや生活道具店さんからの引き合いが絶えない人気作家さんですが、
北海道での個展はこれが2度目(数年前に今は閉店されたcholon2Fギャラリーにて展示されたことがありますよ)。
はじめて作品を手にとる、見る、という方も多いと思います。
そもそも、吉田次朗さんってどんな作品を作る方ですか?と
DMやweb告知をご覧になった方々に取材やお問い合わせを頂くのですが、
言葉でどう伝えたら正確だろうか、伝わるだろう、と、その度にうーむと唸ってしまう。
なかなか言葉にしがたい作風とラインナップ。
でも、ぴんとくる人には必ずぴんと来るであろう、ものの姿とかたち。
日々の暮らしの中で気持ちよく使える器、、たとえば皿であれば深皿から、平皿まで、
お茶碗であったり急須や小鉢のようなカップ、小さな湯のみなどももちろん作られています。
そんな日々の道具としての器達が、ラインナップの中の大きなひとつ。
そして、大小さまざまなオブジェやモビール、花器などの陶作品といった、
触っててうれしくなっちゃう、置くだけでその周りの空気を変えてしまう、美しいものもの。
それらももちろん花を生けられる、とか空間を彩るとか、風の存在を知らせてくれる、、、
といった「生活道具」としての側面もあるけれど、
どちらかというと、見る側、置く側の心を満たしてくれる、、、という存在のもの。
でも「無い」と「ある」では全く違うもの。
たとえがうまくないですが、1輪の花のような、、、
そういった暮らしとこころ、空間の3つを一挙に満たしてくれる作品を、
手のひらから生み出す作家さんです。
しかも楽しそうに、ぐっと集中して作り続けている。ほんものだなあ、と思う。
そういえば、dropが東京から札幌へ引っ越してくる時に、
真っ先に「重要品」として包んだのも、次朗さんのモビールと球体と針金で出来たオブジェでした。
彼の作品が、すっかり自分たちの暮らしの一部に混ざり混んでいて、
一般的には実用というより「愛でるチーム」であろうオブジェすら
すっかり日常に「ないとなんだかとても困るもの」として溶け込んでいたのかもしれません。
それくらい魅力的なんですよーーーっ、、って心意気的には鼻息荒めですが、
でも、やっぱり言葉ではなかなかその魅力は表しがたい。
言葉で飾れば飾るほど、何かから遠ざかるような。
ど、どうか、一片でも、その魅力が伝わりますように。
でも、まずは見て、触って欲しいと願うばかりです。見て、触ったら分かるはずなので。
ころり、と心を奪われるはずなので。
そして、見てくださる方たちそれぞれの暮らしのかたちにあわせて、
馴染ませていってもらえたらとても嬉しい。
作品を手にして、人それぞれ、いろんな場面や物語を想像してもらえたら、とても嬉しいです。
そう、もしかしたら、暮らしや使い手の「想像」を引き出す作品、
が正しい吉田次朗作品紹介、かもしれません。