北国的立春

2015.02.04

rissyunn

節分を終え、暦の上では立春を迎えました。
ここ北海道に広がる景色はまだまだ冬そのものですが、
少しずつ春が近づいてくることを感じながら、
あらたな季節を迎えたいものです。

北国・札幌では、0度を越えたら「今日はぽかぽか陽気ですね!」の部類でして、
写真のように、M&Wの前にもあいかわらず、たっぷりの雪が積もっています。
店内からは雪の地層のようなものが見えます。
一度、店の前の庭スペースで子どもとかまくらをつくりましたが、
土台が既に一面の雪の山なので、わざわざ「かまくら型」に盛る必要がなく、
穴を掘っただけでかまくらができました。
かまくらというより竪穴式住居っぽかったですが。

こんなことを書いていると、うわーかわいそう。
寒いところに住むのって無理!!という方も多いであろうと思いますが、
この寒さこそが、北国の景色を美しく、そして食べ物を美味しくしているのだと思う。
そして、多くの道民が「どうしたって雪には勝てないから」という、
いい意味でのあきらめを持っていることは、
自分たちより先にあった豊かな自然をねじ曲げてまでの便利や効率を考えたって、
しょうがないよ、だって(雪降ったら)飛行機だって飛ばないもん、という、
あたりまえのことを暮らしの中で繰り返し体感し続けている強みである気がします。
決して勝てないものに揺さぶられながら、
自然のご機嫌を伺いながら暮らすというのは悪くない。
そのほうが、人間、多少は謙虚になるんじゃなかろうか、と思ったりもします。
高温多湿だけが、良い訳ではない!と言いたいだけかもしれないけれど。
冬に飽き飽きしているせいで、あまりある寒さを正当化したいだけかもしれないけれど。