紅葉はグレイッシュに枯れてきましたが、
今日のトーヤは青空でした。
湖面がきらきら遠く近くで光っているのが見えます。
朝掃除機をかけていたら
娘がみずうみのそばで拾った硝子のかけらに
ペンで色をつけたものが床に落ちていた。
陽に透けると綺麗でしばらく眺めたあと白湯を飲んですこしほっとしました。
ものすごーく疲れていたんだなあ
たましいが抜けるようにいたかったのだな、心根が。
ひたすらに待つ暮らしは厳しかった、からだに良くないな
早く仕上がったものをお届けしたい、と強く思いました。
という訳で、お天気が良くとも必死の形相で出荷場に篭っております。
今年は春を過ぎたあとから怒涛とも言える災害が続きました。
西日本の豪雨水害
関西の台風被害
そして北海道胆振東部地震
とライフライン、暮らしへの影響だけでなく配送やものづくりの現場にも大きな大きな影響が出ました。
北海道のはしっこで、小さく製品づくりをしている私たちでさえ、
影響は免れませんでした。
ひとつが止まるとすべての流れが変わり、いつもはスムーズに仕上がるものが一切出来なくなる。
かけ違ったボタンを留め直したくても小さな私たちは留め直すことが出来ない。
待っているあいだに今出来ることを、と走り回ってようやっと出来る道すじが立ったとおもったら、
また災害がおきて動けなくなる。
、、という、愕然とし続けた半年でした。
誰も悪くない。誰を責めることもできない。
でもそれはこんなにも苦しい。
じぶんたちの責任において
つくる現場の混乱をどう治め改善できたらよかったのか、
お恥ずかしながら未だにわからずにいます。
実際の被害に遭い、たいへんな思いをしているひとがいる。
いちはやく助かるべきは現場にいるそのひとたちで、しごとを依頼しているからといって、彼らの復旧と立て直しを急かすことは出来ない。
一度託したしごとを、とりあげることはしたくない。
たから信じて待つ待つ待つ。
待つことしかできなくて
待つ時間にひどく不安が募る、
その繰り返しに、心が折れ続けた半年間でした。
自分たちのものづくりのしくみやつくりかたそのものを問い直すきっかけになりましたし、
素晴らしい職人さんとのあらたな出逢いもありました。
けれどdropのつくるものを待ってくれていたひとたちの気持ちも、
私と同じように折れていったろうと思います。
ごめんなさい。
約束をひたすらに破り続けることになったのは
たくさんのひとの手を借りてものをつくることを選んでいるわたしたちの責任でしかなく
お詫びすることしかできなくて気持ちもからだも重くて痛い。
痛かったのは、これだった。
この重さと痛さを頂いているたくさんの信頼と思って
おひとりおひとりに御礼とお詫びをしながら
お届けしたいと思います。
お詫びといいつつ、ただの弱音のようになってますが
自分で選んでつくりはたらく者として
頂いた信頼に応えられるようになりたい。
ただそのいっしんです。
頑張ります。
お手元に届けられるまで、もうすこしだけ、待っていてください。