OLD&NEW.

2019.03.28

左が12ねん使ったマイアイロンで、右が今日届いたニュウアイロン。
ようこそ2代目ジ・アカデミック✨

アカデミックは、ドイツDBK社のアイロンで、めちゃめちゃ質実剛健なプロダクトです。
シンプルで美しい、とても重いアイロンです。
現在は服や布製品をつくるにdropとっては、アイロンは時期によっては毎日数時間使いまくる商売道具であります。
だから、重いって扱いが大変なんですが、重いから良いのですね。しっかりと効果が出ます。

12年間の相棒アカデミックのコードがめくれてしまい、先日火花を散らしてショート🔥(ひえ!)
ついに壊れてしまった訳ですが、イカれたのは電線部のみ、原因はおそらく扱いの雑さによるもの。。
本体部分は壊れた今も新品とそう変わらなくて、すごいプロダクトだなあと思います。

世の中に出回っている製品のなかには、買い替えを促すために、あえて3年くらいしたら壊れるように作られている家電があるよ、、という話を聞いたことがあり、その消費ありきの開発基準にぞっとした記憶がありますが、このアイロンは真逆をいっています。

毎日しっかり働いてくれて、使い手の頼れる道具として毎日信頼を獲得し続けて、
次も同じものが良い、使い続けたい、という時にも販売されているという安心感。
ド定番として君臨しているものって、素晴らしい。ってか、ありがたいですね。

日本のものづくりはどうにも衰退の一途だ、、というのは、
服をつくっていても紙の文具をつくっていても 哀しいかな、
肌感覚として感じずにはいられない世知辛い時代だと実感しています。しょんぼりします。
でも、いち現代生活者として、こういう素晴らしい定番品との蜜月を体験しないと、わざわざ選び続けなくなるよなあ、買い替えの波のほうにさらわれちゃうのも仕方ないことよなあ、と思うことも多い。

製造やものづくりの現場には設備の維持や人員などどうにもならないこと 、辛いことも多いのですが、
それでも小さないち作り手の責任として使い手目線で良いものを製造・販売すること、
自分たちに出来る最上級の提案と提供をしていくこと、、それしかないなあと重いアイロン2台を手に考えています。

歴史の差は大きくあれども、長い間、dropの製品を作り続けてくれている工場さん、製造元メーカーさん、販売してくださっている小売店さん、個人でずっと愛用してくださっているお客さまに改めて感謝の敬礼を送ります!
いつもいつも、10年間もありがとうございます。
これから先もっとつくり届け続けられるよう、
このアイロンを見習ってdrop aroundも精進してまいりまっす!