感性のキオク. Niseko Toya Art burut Week.

2019.10.13

台風の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
そんな中、お知らせを失礼致します。

昨日10月12日よりスタートしました、ニセコと洞爺をまたにかけて開催される
アールブリュット展「感性のキオク」。

昨年秋にも同名の展示会が洞爺のtoita @toita.toya で開催されて、
それもとても素晴らしかったのですが(ちょうど地震の時でした)、
今年はさらに展示参加店さんが増え、
洞爺だけでなくニセコのお店でも各作家さんの作品が見られることになりました。
このエキシビジョンラリーのフライヤーと特設サイトのデザインをdrop aroundでお手伝いさせて頂きました。

アールブリュット、の定義ってすこし小難しく感じます。
「既存の美術や文化潮流とは無縁の文脈によって制作された芸術作品」と言われても、正直ピンと来ないかも。
が、今まで「障害者美術」とか「福祉作品」という風なカテゴライズで呼ばれてきたものとも違うあたらしさ、生きる力まで与えてくれる魅力が、アールブリュット作品には溢れているなあ、と思います。
そういえば、アールブリュットの語源も「加工されていない生(き)の芸術」ですね。
まさに、ぶくぶく呼吸している生きものの勢いや衝動ごとあらわれていて、面白い。

10年ほどまえに、dropがNYのアウトサイダーアートフェアに行った時は、
海外では現代美術作品も古美術もアールブリュット作品も同じ土俵でフェアに並んでいて、
自宅のインテリアグッズを選ぶように老若男女が絵を見たり買ったり出来ることに衝撃を受けたことがありました。
ヘンリーダーガーの落書きも 日本の農民芸術の’ぼろ’も同じ会場に並んでいました。
その様子を見て、なぜ日本ではラベリングされたアート扱いで、
特定の場所でしか見られないんだろう、、、と思ったものでした。

昔から作家さんのたちの創作支援や展示サポートをされている方々の努力あっての今、に至るのだと思いますが、
今や北国のはしっこでも素敵なアールブリュット作品が見られるようになったなんて。
豊かなことだなあと嬉しく思います。

dropが暮らす、洞爺の展示会場toitaにお邪魔して来ましたが、
今年も心奪われる素敵な作品が並んでいましたよ✨
雪がやってくる前の秋の洞爺・ニセコへ是非お出かけくださいね。

感性のキオク
2019年10月12日〜31日
▶︎インスタグラムアカウント @kanseinokioku
▶︎イベント特設ページ http://kanseinokioku.multi-ple.com

▷洞爺会場:
toita @toita.toya
洞爺湖芸術館

▶︎ニセコ会場:
木ニセコ
NEST AT THE TREES
グラウビュンデン
SEED BAGLE & COFFEE COMPANY