春を呼ぶノートぜんぼう

2015.01.30

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2月7日(土)にM&Wにて行う、紙の店 馬渕さんによる製本ワークショップ、
お申し込み頂いているお客様がた、ご予約ありがとうございます。

そして本日、WSで作るノートのサンプルが届きましたーー!やった!
もちろんあらかじめ相談して、材料を決めたり布をお届けしたりもしてますが、
仕上がってみるとやっぱりいい。たまらない格好良さです。
かたちになると、ますます良いなあとサンプルノートを手にうっとりしております。ぐふ。
自分で仕事道具を新調して春を迎えられたら、
なんだかすごくいいはじまりになると思うのです。

そう今回つくるのは「WORK」「STUDY」を意識したノートなので、
大きめのB5サイズ。書く面が広いのでいかようにも使えてかなり実用的。
写真1でご覧頂くとわかりますがしっかりと角がついているんですよ。
こういう本の作りを角背(かくぜ)と呼ぶそうです。
古い本なんかで見かけるころっと猫背的に背中が丸いものは丸背(まるぜ)だそう。
個人的には丸背も好きですが、今回は男性にも作って使って頂きたくて、
甘くならないように角背でお願いをしました。

背中に貼るのは、フランスのヴィンテージリネン(実は超高級です、、おほほ)で、
時を経て目が詰まっていて、とてもよい風合い。
長く働いてきた布だけあって、丈夫な上に表情豊かで飽きない質感です。
製本でよく使われる寒冷紗や麻製の蚊帳にもちょっぴり似ているかもしれません。
表紙に貼ってる紙は、サンプルでは白を選んでおりますがグレーに変更も可能です。
ブックマーク用のしおりひもも薄手のシルクリボンをグレーと白で、ご用意しています。
表紙としおりひもはお好みで2色から組み合わせをお選び頂けます。

写真3で開いているページは、見返しと呼ばれる、
本文(メインページ)の前後に挟み込まれている余白と余韻みたいな部分になりますが、
ここは本文の白を引き立てるマットなグレーに仕立てて頂きました。
本文の紙は厚からず薄すからず、ペンの走りやすい紙を選びまして、
すこしクリームがかっているので目にも優しい。
店主はドイツの万年筆・LAMYとブルーブラックのインクを愛用しているのですが
万年筆で書くのにもなめらかな質感でグウです。筆圧強くても裏うつりなし!

WSの日に、実は店主も参加者のみなさんに混じって自分用を拵えようと思っているのですが、
出来上がったら、(写真4のように)今まで外国の古ノートに、
ぺたぺた貼っていた製作メモを、あたらしいノートにちゃんと清書して、
あたらしい春を迎えたいなともくろんでます。
オリジナルワークウェア作りに活かそうと、M&W店主はいま古い白衣を解体中なのですが、
解体新書を清書したくなるような無地のいいノートって案外ないのですよね。
今回つくるノートにどんどんアーカイブを残していこうと楽しみにしています。

「春を呼ぶノートをつくる」会、午前・午後、両方にまだ空きがございます。
(午前のほうが早く埋まりそうです)
製本を習ったからと言って、急にノートを一人で作れるようになる訳ではありませんが、
暮らしの中で使うものを「選ぶ」「買う」の他に「つくる」という選択肢を、
お客様と一緒に増やしてゆきたいなあという思いで、
定期的にたのしくて実用的なWSを開催できたらなと思ってます。
今回は実用的WS第1弾で、紙好きによる紙好きのための製本教室。
ぜひご参加お待ちしております!

お申し込み方法はこちらデス。