またまたでかいDMです。

2015.07.18

atarashikatachi-fryer

吉田次朗展に続き、またまたでっかいフライヤーをつくっている、
MANUFACTURE&WORKです。でかいDM絶賛配布&郵送中!
多分ほうぼうのお店さんで置く際に戸惑っている、、絵はやすやすと思い浮かぶのですが、札幌のたくさんのお店さんの懐の深さに甘えて、だいぶねじ込ませてもらっています、、笑。
毎度、みなさまありがとうございます、、、!!!

さて、そんな8月の展示「あたらしいかたち」について。
DMにも書いているのですが、この展示は正確には「あたらしいかたち2」なのでして、約6年前に一度開催したことがある展示会を内容とモノと気持ちを新たにもう一度、という試み。
何しろ、場所もわたしたちも変わりました。

6年前当時のわたしたちdrop aroundは東京・恵比寿にatelier drop aroundという小さな小さな雑貨店兼デザイン事務所を運営しておりまして、「あたらしいかたち」はその時に恵比寿で行った展示会のひとつ。
福岡からanthiques+ふくや(アンティークスプラスふくや)さんをお招きして、ふくやさんもdropも国内外から集めた古道具を展示・販売しました。
「ふるいけれど、あたらしい、と思えるかたち。
普遍的な美しさやおおらかさを持つ、’あたらしい’今に続くよいかたちの道具。」
そんな指針のもとに、いろんな国を旅して集めたものものを並べて販売したのですが、drop両名がインフルエンザにかかり(離島に住む弟がわざわざインフルエンザの菌を東京まで運んで来てうつされた!!)展示2日目から不在になったことは苦〜い記憶です、、、とほほ。
とはいえ、展示のために集められたものもの、足をお運びくださったお客様たちはすばらしく、とても大きな大きな実りある展示で。
大きな展示経験として心に残っている分、場所が変わり、時を経て、ますます心理的にハードルがあがっております。

ここ札幌で、「今のわたしたち」だけを知るお客様に、どうこの展示が届くのか。
さてはて、場所や店が変わったことで私たちも変わったのか?
「あたらしい」「かたち」の基準は6年前とどう変わったのか?変わっていないのか?
古いものの中に、あたらしさはあるのか?
「あたらしいかたち」ってなんだろう、どういうものだろう。
私たちが、人々が「つくる」行為の中に、あたらしさってあるのだろうか?
そもそも「あたらしい」ってなんだろう?何があたらしいの?

と、(気持ちの上で)問い直す展示として、再度開催します。
いえ、べつだんそんな哲学的な展示でも、ややこしい展示でもないのですが。
気軽に、ふつうに、楽しく見に来て欲しいだけですが。
とにかくいいものがいっぱい届きますから、見に来てくださーい!

ただ、世の中のつくるひとも集めるひとも、みんな矛盾や疑問を抱えながら、
それでも働きながら生きているのですよね。
古いものを集めたり、売ったりするのも、
あたらしいものを作ったり、売ったりするのも、
「こんなにものや情報が溢れまくる世の中で、
これ以上(ものを集めたり売ったり作ったりする)必要があるのだろうか?」
という疑問や矛盾は常に頭にある。
商売だから、生きるため、と言ってしまえばそれまでだけれど、
そうだけとは言い切れない「何か」があるから、
ずっと作ったり集めたりしているのかもしれない、という気がします。
そして、その「何か」は、どうしようもなく主観的ではあるけれど、心の底に横たわる「綺麗」や「美しい」のセンサーに触れるものであるような気が、します。つまりは、何故それを生業に生きているか、にちょっと近しい、根本的な「何か」であるような気がするのです。
この展示「あたらしいかたち」は、その理由を探るひとつの「箱」という気が勝手にしています。
いつも慌ただしく暮らしていて、横に置いておきがちな、その大事な「何か」に向かい合いながら、自分たちも「あたらしいかたち」を存分に楽しみたいと思います。