循環するフラジャイル

2014.10.03

hofli_cd
今月も1日から10日まで、営業中でありますが、
エゾの秋はぐんぐん深まって来ていますね。
M&Wのお店入り口斜め横に生えている桑の木の葉っぱが
そらもうすごい勢いで落ちて来てます。
お隣の人気鍼灸院(華梨堂)さんによると、
桑の葉を乾かしてお茶にすると緑茶に似た味でとっても飲みやすいお味だそう。
ただ落ちて行くのは淋しいので、うちも葉っぱをお茶にしようかしら。

さて、M&W店内では、hofliさんによるサウンドインスタレーションが設置されておりますよ。
耳に心地よい、音のかけらのつらなりをお楽しみ頂けます。
12日のワークショップ「みみをすます」、
13日の親子ワークショップ「みみをひらく おとの環」そしてライブ。
その前に、M&Wを訪れてくれたひとの耳に自然になじむ音を、と
「循環するフラジャイル」と名付けられた音源が届きました。
店内の片隅に置かれた5つのスピーカーから、かわるがわる、
時には重なりながら季節のかけらのような音が流れて来ます。
この、音というのは、とても言葉では形容しがたいもの。そして身体的なもの。
だから、聴いてもらったほうが早いのでは、と。

店の中に居ながら途切れず聞いていると、ほわーん、としてきて、
どこか遠くへ(もしくは深く内側へ)行って来たような心持ちにもなる。
音楽そのものが、旅のようでもあるけれど、
とりわけhofliさんの音楽には、連れ去られます。
音の数はそれほど多くないのに、広く豊かなものに聴こえるのは、
水音や鳥や虫の鳴き声、波音など、私たちが暮らしているこの世界のそこここに、
ある音がたくさん含まれているからでしょうか。
聴こうとすれば、ちゃんと「ある」「聴こえる」音のかけらたち。
面白いのは、それをただ拾いっぱなし、ではなく、
静かに静かに並べ直して、あたらしい世界に再構築されているところ。
出過ぎず、引っ込みすぎずの絶妙なバランスの音。
13日には、ぜひぜひその日だけの音のつらなりを聴いて頂きたいなあと思います。

写真は、前作の「雑木林と流星群」と「水の記憶」。
こちらもM&Wで販売しています。各2,160円
それぞれ、じゃばら冊子や色紙を使った、紙ものの風合いもお楽しみ頂けるcdです。
共にdrop aroundがアートワークを担当させて頂いています。
ちなみに、鋭意製作中の新作はさらにパワーアップ!
cd+カレンダーの作品集で箱入りとなります。
そちらもどうぞお楽しみにお待ちください。
(まだ出来ていないのか!というつっこみはなしで)