Think commons.

2021.02.18

こんにちは。こちらトーヤはまだまだ雪が降っております。
この前、ほんとうにかすかに、春の匂いがしたんだけれどなあ。
昨日の暴風雪で吹き飛んだようで、、、。

さて、以下はdrop aroundのごく個人の備忘録です。
そんな頭の中身をわざわざアップすなや、と思うことなかれ。
日本のはしっこに暮らす、ごく小さな個人の考えていることって、
案外これからの「ふつう」「前提」になるかもしれません。

小さな町の静かな地域に暮らしていること
いよいよ洞爺湖移住4年目を迎えること
コロナ禍で極端に町の外に出なくなったこと
青い山で水を汲んで生活していること(つまり一般上下水道ライン上に家がありません)
トーヤの仲間とFROM TOYAを立ち上げて1年経つこと
文化は人が守らないと消えてなくなるということ

などなど、今の自分たちの生活圏の規模とそのライフラインの有り様、
これからの仕事と欲しい未来、いろいろまるっと重なって、
さいきん「公共」というものについてよく考えています。

私はいつもひとつのキーワードから思考へと移るのですが、「この悩みの規模デカ過ぎてよくわからんわい、あとで」という先送り及び他人事スルーにならないために、そのキーワードの語源を調べてから考えるようにしています。その後に自分規模にリサイズします。
真面目か。はい、真面目なんです、意外と。

で「公共」。
私にとっては日本語の「公共」の響きより英語の「public」または「common」のほうが親しみの沸くイメージがあり、いつものように辞書で調べたら「common:公衆・普遍・二つ以上のものに・共同の・共有の」とありました。
やっぱり私の考えていることは「common」に近そうです。

公共について考えているから何がどう、こうします、という結果に今すぐつながることではないのですが、
トーヤに暮らしてお金で買えない風景は毎日見れるようになり、スタジオをつくることで自由な制作場所がひとつ増えた。
ではさらに自分が今いる環境を楽しく快適、満足出来る場にしていこうか、感染症対策も必須で、を突き詰めると、いずれ「公共」にゆきあたる予感がしまして。

私たちは私たちだけが楽しい嬉しい、を越えて誰かも楽しい、が返ってくる時に真の喜びが生まれるなあ、と思っています。
だから縁あって伝達の仕事を長くして来たんだと思います。

もちろん私だけが楽しい嬉しい、を損なうと何もつくれやしないし大事なことを零すので、
そこは外さないぞ前提ですが。

自分たちの「これおもろい」、「快適」、「続くといいな」を少しずつ拡張していった先に、隣人と地域、近しい価値観を巻き込んだ公共サービスがうちの街にはあるんですよ、となるといいよねと思います。

で、こういう個人発の「あるといいよね」を持ち込む先を、街の役場や商工会や町議会ではなく、まずは自分ちのテーブルに乗っけてどうできるかどうたのしくするか考えてみる、というのがリアルに運用・小さい公共サービスへ拡張していくコツなんじゃないかと、雪降るみずうみを眺めながら考えている次第です。

以上、みずうみの近所に住むねこおばさんの備忘録でした。

写真1枚目:湖畔で立ち枯れする花
写真2枚目:湖畔に生えている大木ですが、多分この下にトトロが寝ています。多分居ます。トーヤに来たら、湖畔のお散歩がてらこっそりと探してみてくださいね🔍